すずろねこ日記

すずろねこの育児多めなエピソード

ポケットには愛と詩集を

なんだか冷えますね。
夕方が寂しく感じます。
子供の頃は夕方ってなんだか寂しくて怖くって、
どんどん夜になっていったなぁ
なんてそんな気分を思い出しました。
 
そして急に詩集を読み出して
空想したり、過去に引きずり込まれたり、未来を思ったり、現実を深く思い知らされたりで胸が行ったり来たりで、気持ちって不思議です。
 
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自分の感受性くらい  茨城のり子
 
 
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
 
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
 
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
 
初心きえかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
 
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
 
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
 
 
 
実家のトイレとかに貼ってありそうな
ありきたりな言葉並びにも思えますが、
そのありきたりな言葉こそ、
毎日体に染み込ませてしまいたい言葉だと思います。
ついついすべてが当たり前で
思い上がってしまう日々だったりしますので。
 
 
お読みになりたい方がいましたら、
お貸ししますよ。是非。